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Anti-Discrimination NSW(ニューサウスウェールズ州反差別委員会)

当局は、Anti-Discrimination Act 1977 (1977年差別禁止法)(法)を施行するニューサウスウェールズ州の政府機関です。無料サービスを提供し、以下によりニューサウスウェールズ州における差別撤廃への取り組みを行っています。 

  • お問い合わせへの回答
  • 苦情の調停
  • 差別とその影響に関する意識啓発
  • 法による特別措置を講じ、就業機会、活動参画、サービスおよび設備の利用の改善を図る目的で特定グループ構成員の優遇を可能にする
  • 政府に差別問題に関する勧告を行う

差別とは?

差別とは、ある属性がニューサウスウェールズ州の法律で保護されているにもかかわらず、その属性に属す、または属しているとみなされるために不当な扱いを受けることを言います。

これら属性は以下になります。

  • 障がい(病気や感染症を含む)
  • 性別(妊娠および母乳育児を含む)
  • 人種
  • 年齢
  • 婚姻もしくは家庭内の状況
  • 同性愛
  • トランスジェンダーである
  • 育児介護

公共の場によっては、差別は法に違反します。以下がこれらに該当します。

  • 職場
  • 教育の場
  • 商品およびサービスが提供される場所
  • 宿泊が提供される場所
  • ライセンスを有したクラブ内

育児介護差別は、職場においてのみ法律違反となります。

セクシャルハラスメント

他人にセクシャルハラスメントを行うことは法律に違反します。セクシャルハラスメントとは、相手の意に反する性的な性質の行為で、相手が不快感を覚えたり、侮辱されたり脅迫されたと感じます。

これには以下が含まれます。

  • 性的誘い
  • 性的好意の要求
  • 性的な仕草、冗談、発言

誹謗中傷

誹謗中傷は、個人もしくはグループに対する悪意、侮辱、冷笑を誘発する可能性のある、公共の場での行為です。特定の属性に対する誹謗中傷は法律に違反します。

これらの属性は以下の通りです。

  • 人種
  • 宗教
  • 同性愛
  • トランスジェンダーであること
  • HIV/AIDS 罹患

人種、宗教的信条または信仰宗教、性的指向、性的アイデンティティ、インターセックスであること、HIV/AIDS 罹患を理由に、あるグループに対して脅迫または暴力を扇動する公共の場での行為は、警察に通報する必要のある犯罪です

報復

差別の苦情を申し立てた(または申し立てる)ため、もしくは、差別の苦情に関する情報または証拠を提供したために不当な扱いを受けた場合を報復と言います。報復はニューサウスウェールズ州の法律に違反します。

差別を受けた場合には

Anti-Discrimination NSW(ニューサウスウェールズ州反差別委員会)相談サービス02 9268 5544または1800 670 812に連絡するか、adbcontact@justice.nsw.gov.au宛てに電子メールを送信してください。状況や内容が法律に違反しているか不明な場合や、ニューサウスウェールズ州の差別禁止法に関する情報が必要な場合などでも、ご連絡頂けます。

差別、セクシャルハラスメント、誹謗中傷の被害に遭い、個人もしくは会社団体に対して正式に苦情申立てを希望する場合には、当局規定の苦情申請書をご使用ください。苦情はどんな言語で記入して頂いてもよく、当局にて無料で英語に翻訳いたします。苦情は complaintsadb@justice.nsw.gov.au宛てにメールで提出してください。苦情を記述することが困難な場合には当局に連絡の上、苦情を提出するその他の方法についてご相談ください。

当局のサービス利用にあたって通訳が必要な場合には、Translating and Interpreting Service(翻訳通訳サービス)131 450に連絡し、Anti-Discrimination NSW(ニューサウスウェールズ州反差別局)02 9268 5544への電話を依頼してください。

法律サポートが必要な場合は、Law Access(法律アクセス)1300 888 529にご連絡ください。

犯罪となる差別や誹謗中傷を受けた場合は、ニューサウスウェールズ州警察にご連絡ください。

Anti-Discrimination NSW(ニューサウスウェールズ州反差別委員会)へ苦情申立てを行うとどうなりますか?

当局の役割は、皆様と相手方が解決策を見つけるお手伝いをすることです。申立てを受け、法律違反が疑われる場合には苦情対応を進めます。

苦情をお受けしてから2週間以内に電話もしくは郵便でご連絡をいたします。お話をお伺いする際には、その他必要情報をお尋ねする場合があります。また、苦情に対しどのように対応するかについても話し合います。

苦情申立ての対象となる人物を申立相手と呼びます。苦情申立書の写しおよびその他の提出書類すべてが、関連法を説明した当局からの手紙とともに申立相手に送付されます。申立相手には反証の機会が与えられます。

それでも問題が解決しない場合には、皆様と申立相手との間の話し合いの場を設けさせて頂く場合があります。これを和解調停と言います。調停には関係者が同席し、苦情解決方法について協議を行います。

当局はどちらかを擁護したり、法的助言を与えたりすることはできません。当局で問題解決をお手伝いできない場合には、NSW Civil and Administrative Tribunal(NSW州民事行政裁判所)に苦情の申し立てを行うことができる場合があります。

苦情フォームのダウンロード (DOCX, 76.3 KB)

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